名刺の歴史

名刺の起源については、詳しい事は確かな資料がないためにわかっていないとこが多いのですが、始まりは中国にあると言われています。
地位のある人への取り次ぎを頼む時に、竹を削りそこへ自分の名前を入れたものを渡す、又は、訪問先のお宅が不在であった時に自分の名前を書いた木や竹で作られた札を戸口に刺すという習慣である「名を刺す」という行為から名刺と呼ばれるようになった、という二つの説があります。


最近では、発掘された三国時代の武将であった朱然(182~248年)の墓で見つかった竹の札が最古の名刺ではないかと注目されています。
名刺はその後、ヨーロッパで不在の時に置いていくメッセージカードとして使われました。
主に、イタリアに留学していたドイツの学生が使い始め、18世紀に入りヨーロッパ全域に広まりました。


日本で使われるようになったのは、19世紀初めとされ、和紙に名前だけを手書きしたものを、やはり相手先が不在であった時に置いてくるものでした。
幕末にかけて外国人との応接の時に名刺の交換をするという行為が始まり、明治以降社交界などで、盛んに行われるようになりました。


印刷された名刺は、18世紀には活版印刷の技術がヨーロッパをはじめとする欧米ではありましたから、印刷した名刺が作られ広く流通していました。
日本ではその技術と名刺の利用が同時期に伝わり、今現在のように名刺が利用され始めるのと同時に名刺は印刷されたものが使われ、そのまま定着しました。

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